IPO用の証券口座は特定口座と一般口座どちらを選ぶ?口座の違いと口座選びのコツ。

ぴよ吉
よーし、早速証券口座から口座開設資料を取り寄せたぞ!早く口座開設を完了させて新規公開株式(IPO)をGETしたいな!
IPO博士
新規公開株式(IPO)投資を成功させるためには複数の証券口座を持つことが重要じゃ。最初は少し大変じゃが、どんどん口座開設をしてしまうのが効率的じゃ!
ぴよ吉
あれ?証券口座を開設するときに「特定口座」と「一般口座」を選択しなければならないみたいだけど・・・博士、これはどっちをえらべばいいの?
IPO博士
「特定口座」と「一般口座」のどちらを開設するかは人それぞれなんじゃぞ!それぞれの違いを確認して自分に合った口座を開設すればよい!

特定口座と一般口座の違いは?

証券口座には「特定口座」「一般口座」の2種類が用意されており、口座開設の際にどちらのタイプの口座を開設するか選択をする必要があります。

厳密には「特定口座」は「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」の2つに分かれます

それぞれの特徴を一覧で見ると、この通りです。

口座種類 源泉徴収 年間取引報告書 確定申告
特定口座(源泉徴収あり) あり 作成不要 不要
特定口座(源泉徴収なし) なし 作成不要 必要
一般口座 なし 作成必要 必要

 

源泉徴収の有無

まず、源泉徴収の有無に大きな違いがでます。

源泉徴収とは、株式を売買した時に発生した利益に対して、税金が自動的に天引きされる仕組みです。
現時点の上場株式の譲渡所得にかかる源泉税は20.315%(所得税15.315%+住民税5%)ですので、IPO投資で年間100万円の利益が出せた場合には、203,150円の源泉税が差し引かれた金額が入金されることになります。

20万円以上も持っていかれるの!?と思われるかもしれませんが、通常の所得税の税率が以下のようになっていますので、むしろいくら儲かっても税率が一定の株式の譲渡所得はお得という認識の方が正しいでしょう。
IPO 特定口座 一般口座

「特定口座(源泉徴収あり)」を選択すればこの源泉税が自動的に控除されますが、「特定口座(源泉徴収なし)」や「一般口座」を選択するとこの源泉税が天引きされないまま入金が行われます。

年間取引報告書の作成の要否

「特定口座(源泉徴収あり)」と「特定口座(源泉徴収なし)」を選択した場合、1月の上旬に年間取引報告書という年間の株式の取引内容を証明する書面が各証券会社から郵送されてきます。

この書面は確定申告を行う際に作成が必要になりますが、もし「一般口座」を選択される場合には自分で年間の取引を集計して同様の書面を作成しなければなりません。

確定申告の要否

最後に最も気になる確定申告の要否についてです。

給与所得しかない一般のサラリーマンの方であれば、毎月のお給料の源泉徴収と勤め先の会社が行ってくれる年末調整により、ご自身で確定申告を行ったことがない方もたくさんいらっしゃると思います。

この確定申告ですが、「特定口座(源泉徴収あり)」を選択している場合に限り、手続きの必要がありません
なぜなら、新規公開株式(IPO)の売却によって利益が発生する都度、前述の源泉徴収によってきちんと税金を納めていることになるからです。

一方、「特定口座(源泉徴収なし)」や「一般口座」を選択された場合には、ご自身で確定申告を行う必要があります。これを行わないと脱税行為になり、後々重加算税等のペナルティーを加えた税金を支払うことになりますので、知らなかったでは済まされません。注意が必要です。

特定口座(源泉徴収あり)のデメリットが存在する

ここまでで紹介をした3つの口座の違いを見ると、「特定口座(源泉徴収あり)」にはメリットしかないように見えますが、実はデメリットも存在します。

それは、複数の証券口座を使っている場合に、利益と損失とがそれぞれ別の口座で発生してしまうケースです。
例えば新規公開株式(IPO)投資で以下の利益と損失が発生したと仮定します。

  • A証券:100万円の利益
  • B証券:30万円の損失

この場合、A証券では203,150円(20.315%)の源泉税が徴収されますが、B証券は赤字なので源泉税は発生しません。

しかしながら、上記は株式の売買によって発生した利益と損失なので、本来は損益を通算することができます。
つまり「A証券の利益100万円-B証券の損失30=70万円」が最終的な利益となり、70万円×20.315%=142,205円の税金を納めればいいことになります。

もちろん、「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでいた場合でも、きちんと確定申告をすれば差額203,150円-142,205円=60,945円は戻ってくるので安心なのですが、「特定口座(源泉徴収あり)」や「一般口座」を選択していた場合にはそもそも源泉徴収がないため、この差額の60,945円を確定申告の時期まで拘束されてしまうこともありません。

このように、きちんと手続きをすれば損益通算ができて納めすぎた税金が返ってくるとはいえ、「特定口座(源泉徴収あり)」には確定申告の時期までお金が拘束されてしまう可能性があるというデメリットが存在します。

同一証券口座であれば「特定口座(源泉徴収あり)」でも損益通算をしてくれる!
上記はA証券とB証券という別の証券口座で利益と損失が発生してしまったケースを紹介しましたが、仮にA証券で100万円の利益と30万円の損失が発生した場合には、A証券会社が自動で必要な税金を計算してくれますので安心です。あくまで、複数証券口座間で利益と損失が発生した場合にこのような問題が発生します。
とはいえ、新規公開株式(IPO)投資ではたくさんの証券口座を利用して当選確率を上げることが最重要ですので、このように証券会社をまたいで損失が残るケースも発生する可能性があります。

確定申告が必要ない給与所得者であれば特定口座(源泉徴収なし)にもメリットはある?

また、年末調整をして確定申告の必要のないサラリーマンの方に限定をしたお話になりますが、20万円以下の所得(給与所得・退職所得を除く)に対して確定申告が不要という所得税の少額不追及のルールを利用すれば、「特定口座(源泉徴収なし)」にもメリットが発生する可能性があります。

巷ではよく20万円ルールと言われるものですが、例えば確定申告をする必要がないサラリーマンの方であれば、「特定口座(源泉徴収なし)」を選択して、1年間の新規公開株式(IPO)投資の利益が20万円以下であれば、所得税の確定申告はしなくても問題ありません。

一方でこのケースにおいて「特定口座(源泉徴収あり)」を選択していると、もうお分かりの通り、利益が発生する都度源泉徴収が行われてしまいますね。

つまり、そもそも「20万円も儲からないだろう・・・」とふんで新規公開株式(IPO)投資を始められる方であれば、特定口座(源泉徴収なし)にもメリットがある可能性があります。

20万円ルールが適用されるのは所得税のお話です
よく「20万円以下の所得であれば申告をしなくていい」というような話を耳にするかと思いますが、これはあくまで国税の所得税にのみ設けられたルールです。地方税の住民税にはこのようなルールは一切ありませんので、20万円以下の所得が発生した場合にも住民税の申告は行う必要がある点は留意が必要です。税金に関する知識が十分でない方は、特定口座(源泉徴収あり)を選択する方が無難です。

最もオススメなのはどの一般口座?特定口座?

それぞれメリット・デメリットがありますが、以上を踏まえてオススメの口座は以下のようになります。

初心者で新規公開株式(IPO)投資しか行わない予定の方

「特定口座(源泉徴収あり)」をオススメします。
非常に稀なケースですが、仮に新規公開株式(IPO)投資で損失が出てしまい、その証券口座とは別の証券口座で利益が発生している場合には、年末に確定申告することで払いすぎた税金が返ってくるという点を覚えておけば事足りるでしょう。

株式投資経験者で新規公開株式(IPO)投資以外の投資も積極的に行う方

この場合は「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」のうちご自身の投資スタイルに合う口座をオススメします。
もし積極的なリターンを狙う投資方法で大きな損失が出る可能性がある場合には、「特定口座(源泉徴収なし)」を選んで、手元資金を効率的に運用するほうがお得かもしれません。

国債や社債等の債券に対して投資を行う予定の方

債券に関しては、現在、特定口座での取引を行うことはできません。そのため、新規公開株式(IPO)投資に加え、これらの投資を検討されている方は、手続きが面倒にはなりますが一般口座を選択する必要があります。

ぴよ吉
簡単な話かと思ったら、口座種類の選択はなかなか難しい内容だったんだね!僕は株式投資初心者だから、手続きが一番簡単そうな「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しようかな!博士はどうしてるの?
IPO博士
実際に証券口座を持つ人の8割以上が「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しているのが実情じゃ。それだけ便利な口座と言えよう。わしは新規公開株式(IPO)投資を専門に行っておるから、「特定口座(源泉徴収あり)」を使っておる。年末に煩わしい手続きが必要なく、最もオススメであることに間違いはないじゃろう。

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おまけ:一般口座や特定口座でもないNISA口座って?

ぴよ吉
博士~。「特定口座」と「一般口座」でもない「NISA(ニーサ)口座」があるって聞いたんですけど、「NISA口座」って何ですか?
IPO博士
よいところに気が付いたな、ぴよ吉よ。「NISA口座」は税金のかからない口座じゃ!例えば、IPOで100万円の利益が出たときは約20万円が税金として徴収されるが、NISA口座ならその20万円が非課税になるぞ!
ぴよ吉
ええー!? すごいお得じゃないですか!! 僕もさっそくNISA口座を作りたいです!!
IPO博士
待つのじゃ、ぴよ吉! NISA口座にはお得な面ももちろんあるが、一方でデメリットもある。NISA口座を説明した記事でしっかり勉強するのじゃ!!

IPOに一番相性がいい!?
>>NISA口座って何? 特定口座と一般口座の違いは?<<

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